婦人科感染症
デリケートゾーンの
不快感やご不安を解消します
おりものの増加、痒み、ヒリヒリする痛み、
できものによる腫れ、違和感などの症状にお悩みの場合は、
ご相談ください。
婦人科感染症には、ウィルス、細菌、真菌、原虫など様々な感染症があります。
性感染症(STI:Sexually Transmitted Infections)が蔓延の元となっています。
近年では、梅毒も増加傾向にあり注意が必要です。
婦人科感染症 STI
性器ヘルペス感染症
性器に水疱、潰瘍などを形成します。痛みが強く、再発することもあります。
クラミジア子宮頸管炎
下腹部痛、骨盤内の癒着の原因となり、長期間放置すると不妊に繋がります。淋菌の同時感染、咽頭感染も近年報告されています。
外陰尖形コンジローマ
HPV−6.11型による感染症。外陰部だけではなく、腟内や子宮頸部、肛門周囲にも乳頭状の病変ができます。切除する方法、外用剤による治療もあります。
トリコモナス腟炎
腟トリコモナス原虫による感染症。黄白色のおりもの増加を認めます。性感染症以外にも、幼児、未性交者にも感染することがあります。顕微鏡の検査で外来での診断が可能です。
カンジダ外陰腟炎
カッテージチーズ様のおりもの、痒みが主症状です。
多くの場合は、抗生剤内服により起こる感染症です。男性から女性への感染頻度は低いです。
顕微鏡検査で外来で診断が可能です。
細菌性腟症
おりものの増加、下腹部痛、不正性器出血が主症状です。腟内に病原細菌が異常増殖した状態です。長期に放置すると骨盤内に炎症が上行します。顕微鏡検査で外来で診断が可能です。
淋菌感染症
軽度のおりものの増加のみで、女性に症状がでにくい感染症です。
性器淋菌感染のある人の10〜30%は咽頭感染を認めるため、検査が必要です。クラミジアの同時感染も問題となっています。
梅毒
近年、増加傾向にあります。皮膚に特徴的な症状が現れますが、初期での診断は女性では特に難しい感染症です。しかし、初期から感染力は強いため、早期診断が必要です。
皮膚科専門医と共に診察します。
骨盤内炎症症候群
子宮頸管から上行性に感染し、下腹部痛、発熱などの症状が出現します。内診、超音波検査、採血などにより診断可能です。
膀胱炎
頻尿、排尿痛、残尿感などの症状があります。クラミジアや腟トリコモナス感染などでも膀胱刺激症状を認めることがあります。
バルトリン線嚢胞
嚢胞に感染を起こすと、膿が溜まり、痛みの原因となります。
膿の培養検査で抗生剤を選択し、繰り返し起こる場合には、CO2レーザー手術も可能です。
バルトリン腺癌の発見の遅れが指摘されており、必要であれば病理検査を施行します。