女性ホルモン外来
女性特有のお悩みに応えます
毎月起こる月経に悩まされ、生活や仕事に支障を来す女性が増えています。
お悩みでもご相談ください。
こんなお悩みはありませんか?
- 月経が来ない。(無月経)
- 月経周期が安定しない。(月経不順)
- 月経が短い、または長く持続する。(月経量の異常)
- 月経中の下腹部の痛み、腰の痛み。(月経困難症)
- 月経の前になるとイライラしたり、頭痛がある。(月経前症候群)
- 月経とは違う時に出血がある。(不正性器出血)
女性ホルモン外来の診療
無月経
2つに分類されます。
❶原発性無月経(18歳以上で初経がない場合)
※15歳で初経が無い(遅発性)のケースでも早期に対応が必要
❷続発性無月経(3ヶ月以上月経がない場合)
3ヶ月以上月経が来ていないケースでは、妊娠、急激なダイエットによる痩せ、ストレスなどが原因として挙げられます。無月経の期間が長くなると、体内で分泌のある女性ホルモンの違いにより、子宮体癌を生じたり、更年期症状や骨粗鬆症に注意が必要となります。
診察の後に、月経を発来させる内服薬を処方します。
(体重減少が著明な場合は、体重管理から始めます。)
月経不順
正常な月経周期は25−38日と定められており、周期がそれより短いと頻発月経、長いと稀発月経といいます。
思春期には排卵周期が定まらず、異常が起こりやすいと言えます。
急激な体重変化でも不順となります。
ホルモン採血を行うと、排卵の有無、甲状腺ホルモンの異常、乳腺刺激ホルモンの異常、多嚢胞性卵巣症候群などの異常が見つかるケースもあり、ホルモンの状態を整えることにより、正常周期になる方もいます。
閉経年齢近くになると、月経不順が起こりやすく、女性ホルモンの値を測定し、更年期の予測をすることもできます。
月経量の異常
月経過多
頻繁にナプキンを交換するような場合や8日以上出血が続く場合、またレバーのような大きな血の固まりが混じる場合は月経過多といえます。
月経過少
2日以内でおわる、ナプキン交換の必要が無いなどは、子宮やホルモンの異常の可能性があります。
月経困難症
月経痛がひどく、就学、就労に支障を来す。
月経痛はその多くの場合、異常なことではありませんが、原因の中には子宮筋腫や子宮内膜症があることもありますので、一度は婦人科の診察を受けられることをお勧めします。
月経困難症は、機能性と器質性の分類があります。
機能性
子宮がまだ未熟で血液を外へ排出するために子宮が過剰に収縮することが大きな原因です。子宮内膜から出るプロスタグランジン(PG)という痛みの成分が悪影響を及ぼしていると言われています。若い女性は機能性月経困難症である場合がほとんどです。
治療としては鎮痛剤内服か、漢方、PGの抑制効果のあるピルを選択するのがよいと考えられます。
器質性
子宮筋腫や子宮内膜症、子宮腺筋症などに原因があるもの。
月経前症候群
月経前の3−10日間に続く精神的な症状(イライラ、のぼせ)あるいは身体症状(下腹痛、頭痛、乳房痛)が月経の発来とともに楽になるものをいいます。
カウンセリングによる生活指導で症状が改善するケースもあります。ご相談ください。
薬物療法では漢方処方、低用量ピルの処方が可能です。
不正性器出血
- 妊娠
- 痔や膀胱炎
- 生殖器の炎症、腫瘍、外傷
- 出血傾向がある
- 薬物投与(抗凝固薬など)
- ホルモン異常
様々な原因が考えられますが、月経周期に合わない出血を認めた場合には、検査が必要です。子宮頚がん検診(必要であれば、子宮体がん検査)、ホルモン検査などを行います。
排卵障害を認めるホルモン異常
- 高プロラクチン血症
- 多嚢胞性卵巣症候群
- 早期卵巣不全 など